文章を書くチカラとして、下記の3項目 1.書き抜き 2.な・た・も・だ 3.作文から論文へ! まず、文章を書けないのはどうしてかというところの理由として、 ・書き出しが上手くいかない ・文と文のつなぎ方がわからない ・始めと終わりで意見が変わる というようなことが生徒側の意見として挙げられておりました。 ■1.書き出し 私は○○が好きだ 私は○○がおかしいと思う ↓ 気になることを抜きだす 文章のテーマに対して自分が気になること、面白いと思うことを抜き出してみます。 すると、そこから自分の意見ができてきます。 それを次に紹介する「なたもだ」によって使って書くと論理的な文章が出来上がる。 ■2.な・た・も・だ 人に分かりやすく伝えるための情報を引き出す呪文 「なたもだ」の考案者 国語作文教育研究所 所長 宮川俊彦さん な … なぜなら その理由を考えてみる た … たとえば ①具体例を書く、②客観的な意見や見方を書く (読み手のイメージを膨らませわかりやすくする情報となる) も … もしも 仮の設定を作り別の視点から考える だ … だから 結論を書き出すきっかけ 「なたもだ」で出した要素をまとめると文章が完成 ★もしもの重要性(花道の先輩の意見) ・自分の主張と違う立場に立って、自分の主張を見つめ直せる。 ・説得力がます作業でもある。 ・自分が正しいという側に立ったとき、正しくない側の人がどういうキモチで 書くのか予想した上で、反例として3つくらいだしてみる。 ・もしもがあることによって、自分の主張が客観的になる。 一歩引いた眼になって、いろんな反例を出してそれをつぶしていくことで 自分の主張がすごい正当化される。 ★「なたもだ」は書くだけじゃない(花道の先輩の意見) ・読む時にも整理しながら読める ・英語はこの形になっている、作者の言いたいことが分かりやすくなる。 ・世界史とか日本史とか歴史の裏背景、なぜここに攻め入ったのかとか ・用語ばかり暗記しようとしても、なかなか覚えきれない 自分の中でかみくだいて覚えていく時に「なたもだ」が出てくる自然にね。 例えば、織田信長が桶狭間で今川義元に奇襲をかけたと、なぜならば… もしも、その時に奇襲をかけてなかったらとかね。 ・それを考えることで、その時の時代背景とかも考えなきゃないけない ・複雑になった世の中を整理していく、一つ一つに「なぜなら」と「もしも」というふうに 考えていくこと、そうするとすごく整理しやすくなって分かりやすいんじゃないかな ■3.作文から論文へ! 「作文」から「論文」にするテクニック ① 〜である 文章の語尾 ですます調をである調に変更する。 ですます調 「〜です」「〜ます」 ↓ である調 「〜だ」「〜である」 である調の文体例 ・〜だ ・〜である ・〜といわれている など ②.複数の根拠 自分の意見に対して、複数の根拠を順番に書いていく ③.読み手を意識する 読み手が採点者だった場合 ・どんな言葉を選べば理解されるか ・情報が十分そろっているかどうか 作文から論文への花道 http://passacaglia.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-6f8b.html 作文の書き方アドバイス http://homepage1.nifty.com/moritake/kokugo/sakubun-point.htm 作文の書き方アドバイス ◆一文を短く書く だらだらと続く文章は、何を言いたいのかわかりません。一文が一つの意味になるように(一文一義)、テンポよく書きましょう。 ◆作文を書く前に、4コマ漫画を書く 4コマ漫画は、起承転結があります。作文を書く前に、作文の4こま漫画を書いてみましょう。列べる順番をかえると、面白い漫画になることとがあります。 ◆思いや考えを書く 生活文でも感想文でも、それを通して思ったこと、考えたことを書きましょう。書くことは、自分の考えを整理してまとめることです。したことを順番に列べるだけでは、自分を書いたことになりません。「-さ」(楽しさ、悲しさ、嬉しさなど)を書きましょう。 ◆気持ちが変わった場面を入れる 物語には必ず主人公の心が大きく変わる場面があります。作文だって同じ。人生の主人公は自分なのだから、自分の気持ちが変化したところを書きましょう。これまでの自分との違いをあらわしたいですね。 ◆ある部分をクローズアップして描写する いつもいつも「誰々が何々をしていました」という文の繰り返しは読んでいて疲れます。手や足、機械など注目した部分を描くと、文章にメリハリが出ます。 ◆話題を絞り込む 作文を書く話題を絞れば絞った方が読んでもらえます。「私の家族」よりも「私のお母さん」の方が、それよりも「お母さんの嫌なところ」の方が興味を持ってもらえます。絞り込んだ話題について、細かく描いていくのがいいです。 ◆五感を文章中に入れる 目(視覚)・耳(聴覚)・手(触覚)・鼻(嗅覚)・口(味覚)の五感を入れ たいですね。音が入ることで、文章が生き生きとしてきます。 ◆意見文は「なたもだ」 自分の意見を書くときには「なたもだ」を使いましょう。「なたもだ」とは、自分の意見を述べたあとに、それに付け加える働きをするものです。 な:なぜなら、た:たとえば、も:もしも、だ:だから ◆書くことへの抵抗を減らす 作文を書くのが嫌な人は、始めにこんなことをしてはどうでしょう。 A 作文用紙に4マス一文字書く 作文用紙の4マス分に一文字を書きます。あっという間に一枚できあがり。 B 好きなことを書く 今の気持ちを書きます。「嫌だな」「早く終わりたい」何でも作文になりますね。 ◆金太郎飴にならない 作文を書くといつも誰が書いても、同じ内容になることがあります。優等生の書くような作文ですね。もっと自分の本音を出した方が、人に読んでもらえます。こんな作文は金太郎飴みたいですよ。 自然:私たちの大事な地球だから、自然を大切にしたい。 友達:思いやりの気持ちを持って、協力しながらやっていきたい ゴミ:リサイクルをもっとしよう。ごみを減らしたい。 ◆感動を書く ・人は人から学ぶ ・小さな感動 ・自分を変えたもの ◆書き始め 作文の書き始めは、「何だ?」「おもしろそう」と思ってもらいたいですね。こんな書き始めはどうでしょう ・場 面:「誰もいない運動場。ぼくの影だけがうつっていた」 ・ぐ ち:「あーあ。もう1回やるのか」ぼくは思わず言ってしまった。 ・動 詞:「白い息がはずんでいる」 ・セリフ:「なんてことするの?」 ・もしも:「もし私がお母さんだったら、何と言っただろう」 ・きっと:「きっと死んでいたにちがいない」 ・いばって: ・つぶやき:「どうせ私なんか…」 ・歌うように:「うれしなったら、うれしいな」 ◆話し言葉やクライマックスから書き始める 話し言葉やクライマックスから書き始めると、読む人は「何をしているところだろう」「この先どうなるのだろ」ととても興味を持ちます。作文の書き始めに興味を持ってもらえれば、最後まで文を読んでもらえます。 ◆書き終わり 作文の書き終わりで困ったことはありませんか?読んだあとに余韻(よいん)が残るような終わり方を工夫したいですね。 ・場 面:「あとには海鳴りの音だけが聞こえていた」 ・質 問:「どうぞ、誰か教えて下さい」 ・疑 問:「ぼくの苦労は、いったい何だったのだ?」 ・セリフ:「みんなぁ、どうもありがとう」 ・ため息:「あー、やってられないよ」 ・まとめ:「~ということで、私は~だと考えます」 ・突然終わる: ・ひっくり返し:「というのは、全部ウソだよ」 |

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